Archive for the '本' Category

「昭和人よ」 内田樹 1

Posted by NipponPenguin on 7月 14th, 2007
昭和人 内田樹 文藝春秋

 文藝春秋 8月号に掲載されている内田先生の「昭和人よ」を読んだ。

 内田先生がいう「昭和人」とは、昭和20年8月15日の敗戦という「断絶」をどう生き延びるかということを思想的・実践的課題として引き受けた人々のことである。

 「明治人」というと明治に生まれた人ではなく、夏目漱石や森鴎外らを一般的には指す。つまり「明治人」とは明治生まれの人ではなく、幕末という「断絶」を思想的・実践的課題として引き受けた人々のことであろう。

 「昭和人」も「明治人」と同様に、敗戦という「断絶」をどう生き延びるかということを思想的・実践的課題として引き受けた人々のことだとしている。

 人の知的な深みは、その人が抱え込んだ葛藤の深さと相関する。
 P376

 「断絶」をどう生き延びるかということを思想的・実践的課題として引き受けた人々の葛藤は深く、ゆえに知的な深みもまた深いとしている。

 今日はここまでかな、

トヨタのアメリカ工場は多くの州に点在している

Posted by NipponPenguin on 7月 13th, 2007
トヨタ 文藝春秋

 トヨタがアメリカ社会に浸透した方法は …

 完成車の組立工場やエンジン工場をひとつの地域に集中させるのではなく、コスト高は覚悟の上で、あえて多くの州に点在させることだ。
P130

 ということにより

 生産拠点を分散させることでトヨタに好意的な州知事、地方議員、ひいてはそれぞれの州が選出する連邦議会議員のネットワークを広げ、保護主義的な政策の台頭を牽制してゆく。
P130

 ということである。

 自動車産業はアメリカの基幹産業のひとつである。その自動車産業においてトヨタはGMが70年守り通している「世界一」の地位を狙うまでに成長しているが、アメリカ国内でのトヨタに対する「抵抗」はいまのところ少ない。

 要するに、工場誘致をカードに使い、アメリカ国内に「トヨタ議会ネットワーク」とも呼ばれる政治ネットワークを作り上げたのだ。ちなみにトヨタの日本工場は名古屋周辺に集中している …

 「日本人は政治力に乏しい」とかいう論説を良く見かけるけれど、そういう人たちは現在のトヨタの成功をどう解釈するのだろう?

 軽々しく「日本人ってさぁ … 」とか語るべきではないよね、やはり。

トヨタ ロシア 文藝春秋

 文藝春秋 2007.08 の「トヨタ帝国研究-対米特殊部隊の勝利」に唸った。

 ポイントは、アメリカで日本の企業がトップを狙うにはどうすればよいかという方法論。

 米国ではトヨタの従業員の多くは本名ではなく名前をアメリカ人に親しみやすいものに変えて生活している
 P129

 などというのは序の口で、様々な手練手管があるわけですが、改めて衝撃なのは

 売上高二十四兆円はロシアの国家予算にほぼ匹敵する。
 P129

 ということですね。

 国家、資源メジャー、金融、自動車産業、軍需産業 … 世界はデカイです。

インターネット事件のからくり

Posted by NipponPenguin on 7月 6th, 2007
2ちゃんねる ひろゆき

 メディア側がインターネットでの出来事をどんどん報道してしまうことで、リアルとインターネットの情報が密に紐付けされるようになり、結果的にインターネットの出来事がリアル社会での常識とリンクし始めてしまったことは問題でしょう。

 2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?でのひろゆき君の考察。

 メディアが報道しなけば、リアル社会では一般化しないということですね。

 確かにそのとおりですが、なんでもそうですよね、事件て。インターネットでの出来事に限らず、メディアが事件を作っている面は大きいです。

 インターネットでの出来事がメディアで取り上げられるということは、それらが一般の興味の対象となっているということなので、それだけインターネットの存在が一般的に注目されてしまっていると理解した方がいいのではないでしょうか。

 もはや誰でもインターネットにアクセスできるわけで、しかもなにやら新しいイメージもありますし、そこで目新しいことが起これば、それは一般的に注目を集めるニュースとなりますよね、やはり。ま、問題といえば、問題ですが。解決はありませんね。


2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?
著者: 西村 博之; 新品 ¥777

梅田的WEB2.0

Posted by NipponPenguin on 7月 4th, 2007
2ちゃんねる フューチャリスト宣言 梅田的WEB2.0

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?で、ちょこちょこ出てくる梅田望夫さんへの疑問。“技術者としてイマイチだから梅田望夫さんは技術を語るな”というふうなのはどんなもんでしょう。

 あれだけ堂々と、明るく楽しく元気よく、一般人に分かりやすくネットを語る人はなかなかいないと思いますよ。そういうポジションって、それこそ一般的にはけっこう重要ではないでしょうか。

 フューチャリスト宣言 梅田望夫/茂木健一郎

 なんて、CMに出てくる真夏のビーチのようで、カラ元気がでましたよ。


2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?
著者: 西村 博之; 新品 ¥777

BtoCで成功している企業はBtoBで失敗する

Posted by NipponPenguin on 7月 4th, 2007
2ちゃんねる ひろゆき

 BtoCで成功している企業は、黙っていてもお金がチャリンチャリンと入ってきます。一方、BtoBで成功するためには、営業力を高め、お客さんに頭を下げて回らないとお金が入ってこない。

 お金がチャリンチャリン入ってくると頭を下げる気もなくなるから、「BtoCで成功している企業はBtoBで失敗する」のだというひろゆき君の考察。

 これまた、なるほどね、である。

 といってもBtoCで成功しているわけでもないのに頭を下げる気がないからBtoBでも芽が出ないという我社の様な存在もあるので、世の中は多様である。


2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?  p98ー99
著者: 西村 博之; 新品 ¥777

見る動画はなんでもいい ニコニコ動画

Posted by NipponPenguin on 7月 4th, 2007
2ちゃんねる ニコニコ動画

 2ちゃんねるのニュース速報を見ている人は、ニュース自体に興味があるわけではなく、なにかちょっとでも自分が絡める話題があれば一言いいたい。ニコニコ動画は、その感情の動画版というだけなのです。

 2ちゃんねるやニコニコ動画に参加するユーザーの動機についてひろゆき君の一考。

 つまり、本質的にはニュースや動画の内容はなんでも良くて、ただ「一言いいたい」または「他のユーザーと会話がしたいだけ」ということらしい。

 なるほどねぇ、と関心。

 リアル世界の日常会話も、大抵そんなもんですよね~

 プロ野球の中継見ながら「実況せんかいゴルァ!@やきうch」を眺めているのが趣味(いやその逆かな?)な私も、放送による一方的で変テコな解説を聞かされるよりは、ファンの呟きをTVにそのまま書き込めて共有できればどれほどよいかと夢想しますよね。

 といっても、チャンネルさえ合えば、ネタの動画はなんでもいいという感じもしますよ、確かに。


2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?  p66ー67
著者: 西村 博之; 新品 ¥777

小泉政権 内山融

Posted by NipponPenguin on 6月 24th, 2007
小泉純一郎 小泉政権 政治 内山融

 21世紀最初の4月、世論を背景に首相に就いた小泉純一郎。靖国参拝、北朝鮮訪問、郵政解散など、政権の5年5ヵ月は、受動的イメージだった日本の首相を、強いリーダーシップを発揮し得る存在に変えた。一方で、政権は「抵抗勢力」=派閥・族議員、官僚と対峙する上で、世論を頼みとし、人々の理性(ロゴス)より情念(パトス)に訴え続ける。新自由主義的政策を強く進めた内政、混迷を深めた外交を精緻に追い、政権の功罪と歴史的意義を記す。

 手嶋龍一氏や佐藤優氏の著作により、外交の雰囲気が私の様な者にも伝わってくる気がしていた今日このごろ、この小泉政権では、内政と外交についての事実を丹念に追ってゆくことで、あの時代の政治的な出来事を総合的に把握できたような気がした。

 まぁ、政治的なことは“把握できたような気がしている”だけでいいでしょう。政治的な流れを含めて世の中の流れを感じて、自分の人生をいかにハンドリングしてゆくかの参考とするという意味で。

反省 鈴木宗男 佐藤優

Posted by NipponPenguin on 6月 16th, 2007
佐藤優 反省 鈴木宗男

 いや~ 面白いですね。

 反省、反省、と繰り返しながら、実のところ言いたい放題です。

 なんなんでしょう、このタフさ。

 メディアと国民を味方にしながら外務省にケンカを売っているわけで、すごいです。芸ですね。

 とりあえず立ち読みでもいいから読んでくださいよ。


反省 私たちはなぜ失敗したのか?
鈴木宗男 佐藤優
株式会社アスコム

文藝春秋 2007年7月号

Posted by NipponPenguin on 6月 14th, 2007
インテリジェンス交渉術 カルロス・ゴーン 塩野七生 佐藤優 手嶋龍一 文藝春秋

 毎日、通勤時間は往復2時間半、その殆どを読書で費やしている。

 今年から文藝春秋を読んでいる。ついに文藝春秋が面白く感じられる年代になってしまったのだ。今日から2007年7月号を読んでいるのだが。

 「塩野七生塩野七生 の日本人への10の質問」は期待していたものの刺激にかけた内容。「ローマ人の物語」を全巻購入している私としては、いつもの塩野節だなという印象以上のものではない。といっても、

 歴史に学ぶということは、知識の集積に力点を置くのではなく、人間の行為の原因を探ることのほうに、重点を置くべきです。

 というあたりは正座して拝読した。

 カルロス・ゴーンカルロス・ゴーン に関する記事とインタビューは興味深かった。日産はどうなるのだろう?

 最近、キレキレの佐藤優佐藤優 氏の新連載「インテリジェンス交渉術」はやはり最高! いやぁ、佐藤優佐藤優 氏、 手嶋龍一手嶋龍一 氏のラインはノリノリですね。

 高校野球の話はうんざり。高野連高野連 が唱える“健全”とか“アマチュアリズム”って、何よ?

 というところで今日は終了。

 明日また後半を読まねばね。