21世紀最初の4月、世論を背景に首相に就いた小泉純一郎。靖国参拝、北朝鮮訪問、郵政解散など、政権の5年5ヵ月は、受動的イメージだった日本の首相を、強いリーダーシップを発揮し得る存在に変えた。一方で、政権は「抵抗勢力」=派閥・族議員、官僚と対峙する上で、世論を頼みとし、人々の理性(ロゴス)より情念(パトス)に訴え続ける。新自由主義的政策を強く進めた内政、混迷を深めた外交を精緻に追い、政権の功罪と歴史的意義を記す。
手嶋龍一氏や佐藤優氏の著作により、外交の雰囲気が私の様な者にも伝わってくる気がしていた今日このごろ、この小泉政権では、内政と外交についての事実を丹念に追ってゆくことで、あの時代の政治的な出来事を総合的に把握できたような気がした。
まぁ、政治的なことは“把握できたような気がしている”だけでいいでしょう。政治的な流れを含めて世の中の流れを感じて、自分の人生をいかにハンドリングしてゆくかの参考とするという意味で。
